【11月6日 AFP】オーストラリアサッカー連盟(FFA)が6日、男子代表と女子代表の受け取る報酬が同じになる画期的な契約を選手側と結ぶことを発表し、スポーツ界の男女平等に向けた記念すべき一歩だと誇った。

 FFAと代表側は、新たに4年間の団体協約を結び直し、男女の代表がそれぞれ代表チームの収入の24パーセントずつを受け取ることになった。割合は年に1パーセントずつ上乗せされていく。

 新たな契約システムの下では、サマンサ・カー(Samantha Kerr)やエリー・カーペンター(Ellie Carpenter)といった女子代表のスター選手の受け取る報酬が、アーロン・ムーイ(Aaron Mooy)やマット・ライアン(Mat Ryan)といった男子代表の重鎮と同じになる。国際親善試合や国際大会で移動に使うフライトも、男子と同じビジネスクラスに格上げされる。

 今回の知らせは、報酬の平等を目指して米国サッカー連盟(USSF)を相手取った訴訟を起こし、2020年5月に裁判が予定されている米国代表の選手たちにとっても強い追い風になるとみられる。米国代表は女子W杯フランス大会(FIFA Women's World Cup 2019)でオランダを下して優勝を決めたが、その際スタジアムには「平等な賃金」を求めるチャントが響いた。

 FFAのクリス・ニコウ(Chris Nikou)会長は「サッカーはあらゆる人のためのもの。そして今回の労働協約は、われわれが尊重する平等性や包括性、機会といった価値観の実現に向けた大きな一歩になる」と話した。

 また連盟のデビット・ギャロップ(David Gallop)最高責任者によれば、「収益を分け合うかはサッカルーズ(Socceroos、豪代表の愛称)次第」だったが、主将のマーク・ミリガン(Mark Milligan)から、女子代表は「ふさわしい報酬」を受け取るべきだという話があり、今回の決定に至ったという。(c)AFP/Martin PARRY