【2月13日 AFP】サッカーAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League 2020)は12日、グループステージ第1節が各地で行われ、グループHの横浜F・マリノス(Yokohama F Marinos)はアウェーで全北現代(Jeonbuk Motors、韓国)を2-1で下した。また、グループGのヴィッセル神戸(Vissel Kobe)もホームでジョホール・ダルル・タクジム(Johor Darul Ta'zim、マレーシア)に5-1で勝利し、日本勢が共に白星を飾った。

 マリノスは30分過ぎ、すでに2度のチャンスがあった仲川輝人(Teruhito Nakagawa)のクロスに遠藤渓太(Keita Endo)がハーフボレーで合わせて先制。さらにその後、遠藤のクロスを全北のDF金珍洙(Jin-Su Kim、キム・ジンス)がオウンゴールし、マリノスがリードを2点に広げた。

 チャンスが多くあった前半、見せ場をつくる場面は全北にもあったが、マリノスはオナイウ阿道(Ado Onaiwu)のシュートがゴールライン上でクリアされ、仲川の至近距離からのシュートもゴール脇に外れるなど、さらにリードを広げることはできなかった。

 孫準浩(Jun-ho Son、ソン・ジュノ)が2枚目のイエローカードを受けて退場になったことで逆転の可能性が低くなった全北だが、80分にはマリノスのGK梶川裕嗣(Yuji Kajikawa)がロングボールをカットしようと不必要に飛び出すとボールをクリアできず、途中出場のチョ・ギュソン(Kyu-seong Jo)ががら空きになったゴールにシュートを流し込んだ。

 しかしその後、李鎔(Yong Lee、イ・ヨン)が2分間で2枚のイエローカードを受け、全北は9人のまま試合を終えることになった。

 一方、ホームにジョホールを迎えたヴィッセルは13分、これが大会デビュー戦となったアンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)のアシストから小川慶治朗(Keijiro Ogawa)が得点を挙げ先制に成功。

 27分にはトーマス・フェルマーレン(Thomas Vermaelen)のハンドでジョホールにPKを与え同点とされるも、それから1分もたたないうちに古橋亨梧(Kyogo Furuhashi)が勝ち越し弾をマークした。

 ヴィッセルは58分、イニエスタの絶妙なノールックパスに酒井高徳(Gotoku Sakai)が抜け出すと、最後は再び小川が合わせてスコアを3-1とし、65分にはドウグラス(Dyanfres Douglas Chagas Matos)がチームの4点目を挙げた。

 華麗なプレーを見せたイニエスタは72分にも小川にピンポイントのクロスを送り、同選手のハットトリックをお膳立てした。88分に途中交代となった際、スタンディングオベーションを受けたイニエスタは、日本の慣例に従ってピッチに一礼しベンチに下がった。(c)AFP