【2月11日 AFP】フランス人自転車ロードレーサーのジミー・トゥルギス(Jimmy Turgis)が10日、心臓疾患を理由に現役を引退すると表明した。1年4か月前には、弟のタンギー(Tanguy Turgis)氏も同じ理由で競技生活から退くことを余儀なくされていた。

 28歳のトゥルギスは、所属チームであるB&Bホテルズ・ヴィタルコンセプト(B&B Hotels–Vital Concept)が発表したコメント文で、「激しいトレーニングを行うと、心臓の状態が悪化するようになってしまい、トップレベルで競技を続けることが不可能になった」「2019年の終わりに受けたいくつかの検査で、心拍障害が見つかった。その後の精密検査で、疑いの余地がなくなった」と説明した。

 弟のタンギー氏は、2018年にワンデークラシックのパリ~ルーベ(Paris-Roubaix 2018)で10代の選手としては50年以上ぶりの完走を果たす快挙を達成した後、同じ疾患により19歳の若さで現役を引退。現在21歳になる同氏は、下部カテゴリーに参戦するVCP Loudeacでスポーツディレクター(SD)を務めている。

 もう一人の弟でトタル・ディレクトエネルジー(Total Direct Energie)に所属する25歳のアントニー(Anthony Turgis)は、2018年と2019年にツール・ド・フランス(Tour de France)で完走を果たしている。(c)AFP