【4月27日 AFP】今月8日に行われた自転車ロードレースのワンデークラシック、パリ~ルーベ(Paris-Roubaix 2018)で、ベルギーのミハエル・ホーラールツ(Michael Goolaerts)選手が心停止により23歳の若さで死亡する事故があったことを受け、プロアスリートの心臓検査への関心が高まっている。

 石畳のでこぼこ道を含め、全体的に難関コースであることから「北の地獄」と呼ばれ、全長257キロメートルを走行する116回目を迎えたレースで、ベランダス・ヴィレムス・クレーラン(Veranda's Willems Crelan)に所属するホーラールツ選手は、心臓発作を起こして単独で落車し、フランス北部リール(Lille)の病院で死亡が確認されて大会に暗い影を落とした。

 しかし、ホーラールツ選手の今回の死を受け、「プロチームをはじめ、統括団体の国際自転車競技連合(UCI)はこのような悲劇を食い止める十分な対策を取っているのか?」「あらゆるスポーツにおいて、たくさんのアスリートの命を左右してきた『見えない』心臓の異常は、そもそも完全に検知することは可能なのか?」といった疑問が投げかけられている。

 そこでAFPでは、自転車競技界をはじめスポーツ界で十分な検査が行われているのかについて、心臓の専門家から聞いた意見をまとめた。