【2月11日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、アーセナル(Arsenal)の元監督であるウナイ・エメリ(Unai Emery)氏は、指揮官に就任した際に「下り坂」をたどっていた同チームを変革するには、十分な時間を得られなかったと明かした。フランスのサッカー専門誌「フランス・フットボール(France Football)」が10日に報じた。

 スペイン1部リーグのセビージャFC(Sevilla FC)でヨーロッパリーグ(UEFA Europa League)3連覇を果たし、フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)を2シーズン率いた後、アーセナルを18か月指揮したエメリ氏は、同誌に「私が加わった時にはアーセナルは2年間下り坂をたどっていた」と語った。

 そして、「われわれはそうした衰退に歯止めをかけ、ヨーロッパリーグでは決勝(1-4でチェルシー<Chelsea>に敗戦)に、プレミアリーグでは5位にチームを導いた」と話し、公式戦で7試合未勝利となったことで昨年11月に終止符が打たれた自身の在任期間を擁護した。

「あのシーズン、われわれは欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の出場権を手中に収める時期もあったが、すべてがうまくいかなかった」

「(ローラン・)コシールニー(Laurent Koscielny)や(ペトル・)チェフ(Petr Cech)、(アーロン・)ラムジー(Aaron Ramsey)、(ナチョ・)モンレアル(Nacho Monreal Eraso)という4人のキャプテンを失った。彼らの退団は非常に大きかった」「チームのトッププレーヤーの中には、姿勢が間違っている選手や、与える以上に求める選手がいた」

「このクラブを理想通りの新しいアーセナルに変えるには、もっと時間が必要だった」

 現在はどのチームも率いていないエメリ氏はまた、PSGがチャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦でFCバルセロナ(FC Barcelona)に敗れた際、仮にビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)判定が導入されていれば、同チームで成功できたと主張した。

「われわれはホームでの第1戦でトップレベルの試合を披露していたが(4-0で勝利)、第2戦ではVAR判定が導入されていなかったせいで敗退することになった。われわれが(1-6で)敗れたのは審判の判定のせい。それは明らかなこと」 (c)AFP