サッカーの王様ペレ氏「うつ状態」、外出も避けるように 息子が告白
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【2月11日 AFP】サッカー界のレジェンドであるペレ(Pele)氏が、健康問題で歩行が困難になったことから「うつ状態」になり、今では家から外出する機会がほとんどなくなったと、息子のエジーニョ(Edson "Edinho" Cholbi do Nascimento)氏が10日に明かした。
近年は体調を崩していることが多い79歳のペレ氏について、49歳のエジーニョ氏はブラジルのスポーツニュースサイト「グロボ・エスポルテ(Globo Esporte)」のインタビューで、「父はかなり動けなくなっている…。それがうつ状態を引き起こしている」とすると、「想像してほしい。彼は『王様』で、堂々とした人物像を貫いてきた。それが今は普通に歩くことができなくなっている。彼はそれを深く恥じ、ばつが悪いと思っているんだ」と語った。
現役時代には母国ブラジル代表として活躍し、通算3度(1958年、1962年、1970年)のW杯(World Cup)制覇を成し遂げている唯一の選手として、サッカー史上最も偉大な人物と称されているペレ氏は、最近ではさまざまな健康問題で入退院を繰り返しており、股関節の手術をしてから完全に回復することができず歩行器に頼る状態になっているという。
「車椅子に乗っていた頃よりは少しばかりましになっているけれど、動き回るのはまだ難しい」
ペレ氏は年齢と共に公の場に姿を現すことがまれになっている。昨年4月には仏パリに渡航して同国代表のキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)と宣伝イベントに出席したが、その直後に腎臓疾患で入院した。エジーニョ氏は、そうした問題を抱えながらも父親が身体的に「調子は良い」と語った。(c)AFP