【2月13日 CNS】「私たちは今、教師と生徒がインターネットでつながる『エア教室』で授業をしています」。中国・山東省(Shandong)にある山東大学(Shandong University)大学部の劉伝勇(Liu Chuanyong)部長は、新型コロナウイルスによる肺炎の流行のため冬季休校が続く中、オンラインシステムで授業を継続していると説明した。

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 全国各地にいる山東大学の学生は、インターネット上の「エア教室」にログインすることで講義を聴くことができるほか、教師に質問したり宿題を提出したりしている。

「感染予防と授業はいずれも重要なので、学生たちが自宅にいながら学習できるようにしています」と劉部長。山東大学はインターネット上で誰もが無料で受講できる「中国大学MOOCプラットホーム」に文学、歴史、芸術、科学、医学など135のコースを開設し、学生以外に一般の人々も無料で学習できるようにしている。

 また、山東省では、小中高校でもIT技術を活用したオンライン授業を行っている。

 山東師範大学付属小学校2年8組の魏真真(Wei Zhenzhen)教諭は、同学年の8人の教諭とともに、オンライン学習コースを作成した。新型肺炎のため冬休みが延長されているが、無料メッセージアプリ「微信(ウィーチャット、WeChat)」などを通じて、児童に学習用ビデオや教材を提供しており、魏教諭は「児童たちがオンラインで本を読んだり、習字をしたりできるようにしています」と話している。(c)CNS/JCM/AFPBB News