【2月9日 AFP】(更新)アフガニスタン東部で8日夜、機関銃を所持した同国軍兵士が駐留米軍部隊に向けて発砲し、米軍兵士2人が死亡、6人が負傷した。米軍当局が9日、認めた。

 発砲はナンガルハル(Nangarhar)州のシェルザド(Sherzad)地区にある基地で、米軍とアフガニスタン軍の部隊が任務に当たっている際に発生。

 アフガニスタン駐留米軍のサニー・レゲット(Sonny Leggett)大佐は9日、「現在までの報告によると、軍服を着用していたアフガニスタン人1人が、米軍とアフガニスタン軍の合同部隊に対し、機関銃で発砲した」と発表した。

 同州知事は報道陣に対して音声メッセージで、アフガニスタン人の隊員3人が負傷したことを明らかにし、発砲が「潜入者」による意図的な行為なのか、それとも事故なのか現在のところ分かっていないと説明。「部隊間の衝突ではない。現在捜査しているところだ」と述べた。

 レゲット大佐も攻撃の原因や動機はまだ分かっていないと強調している。

 18年にわたる戦争が続くアフガニスタンをめぐっては、同国の旧支配勢力タリバン(Taliban)と米国のザルメイ・ハリルザド(Zalmay Khalilzad)アフガニスタン和平担当特別代表が約1年半にわたって和平交渉を続けている。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は米軍部隊の撤収を望んでおり、合意に至れば米軍は数千人の兵士をアフガニスタンから撤退させることになる。(c)AFP