【2月9日 AFP】米大リーグ(MLB)の最多安打記録を持つピート・ローズ(Pete Rose)氏について、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が8日、野球殿堂(Baseball Hall of Fame)入りを認めるべきだとコメントした。

 ローズ氏は最多安打記録を持つ一方、シンシナティ・レッズ(Cincinnati Reds)の監督時代に野球賭博に関与したため、1989年に球界から永久追放された。

 これに対してトランプ大統領は、ツイッター(Twitter)に「ピート・ローズはメジャーで1963年から1986年まで24シーズンプレーし、4256本と誰よりも多くヒットを打った(大差でだ)。ギャンブルはしたが、自分のチームの勝ちに賭けていただけで、数十年にわたり代償を払わされている。今こそピート・ローズを殿堂に入れよう」と書き込んだ。

 大統領のコメントは、ローズ氏本人が前週、ヒューストン・アストロズ(Houston Astros)らのサイン盗みを引き合いに出し、MLBのロブ・マンフレッド(Rob Manfred)オーナーに殿堂入りの資格を申請したことを受けたものとなる。

 ローズ氏は、ルール違反を犯した他の選手を処分しないなら、自分も永久追放にはあたらないと主張している。申請書では「ローズ氏にはあるルール、残りの選手には別のルールを当てはめることはあってはならない」「客観的なルール違反の基準や分類に基づくなら、ローズ氏の違反だけを抜き出し、リーグが科したはるかに軽い処分と区別することはできない」と述べられている。

 ローズ氏は、ブックメーカー(賭け屋)を使ってレッズ戦を含めたメジャーの試合に賭けるルール違反を犯していたことが調査で明らかになり、当時のA・バートレット・ジアマッティ(A. Bartlett Giamatti)コミッショナーに追放された。

 1989年に球界からの永久追放を受け入れた際は、選手の野球賭博への関与を禁止する規則には違反していないと主張し、それから15年にわたって関与を否定し続けた。しかし2004年に出版された自伝の中では、1980年代に野球賭博に手を染めていたことを認めている。(c)AFP