【2月7日 AFP】米大統領選の民主党指名候補選びの初戦、アイオワ州の党員集会は6日夜、集計が100%終了し、中道派のピート・ブティジェッジ(Pete Buttigieg)氏(38)と急進左派のバーニー・サンダース(Bernie Sanders)上院議員(78)が0.1ポイント差でトップに並ぶ結果となった。だが、集計作業が技術的な問題で混乱する中、いずれの陣営も勝利宣言は行っていない。

 最終集計結果に基づく得票率は、インディアナ州サウスベンド(South Bend)の前市長ブティジェッジ氏が26.2%、民主社会主義者を自称するサンダース氏が26.1%で、ほぼ互角の闘いとなった。

 3位には得票率18%で急進左派のエリザベス・ウォーレン(Elizabeth Warren)上院議員(マサチューセッツ州選出)が続き、穏健派ジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領は15.8%で4位、エーミー・クロブシャー(Amy Klobuchar)上院議員(ミネソタ州選出)が12.3%で5位だった。

 集計作業には大幅な遅れと混乱が生じていた。民主党全国委員会(DNC)のトム・ペレス(Tom Perez)委員長はこの日、最終結果発表に先立ち、ツイッター(Twitter)上で再集計を要求。「いい加減にしろ」「米国民に集計結果を信じてもらうため、ただちに徹底した再集計を行うよう民主党アイオワ州支部に求める」と投稿した。

 集計作業が混乱する原因となった技術的な問題について、専門家は、スマートフォン向けの集計報告アプリが十分に試験されないまま導入され、期待された性能を発揮しなかったためだと指摘している。(c)AFP