【2月5日 CNS】(写真追加)新型コロナウイルス感染による肺炎患者の収容・治療態勢を強化するため、中国・武漢市(Wuhan)は「洪山(Hongshan)体育館」「武漢客庁」「武漢国際会展センター」に「コンテナ病院」を新たに3か所設置して、3400床のベッドを増やし、軽症患者の収容・治療を行うことを正式決定した。

 武漢市は、昨年末より新型肺炎が爆発的に流行して以来、既存の医療施設の不足と患者増加の問題を解決するため、市の重点病院の改造や「火神山」と「雷神山」の2か所の緊急病院の新設などの措置を相次いで実行してきた。

 武漢市新型コロナウイルス肺炎感染予防抑制指揮部は3日夜、3か所の「コンテナ病院」を新たに設置し、軽症患者を収容・治療することを決定。容体が重症となった場合、転院・加療することにしている。

 情報によると、「コンテナ病院」は緊急治療、外科処置、臨床検査などに対応でき、各種の救急医療や軍隊の野戦病院などの広範な用途に使われている。

 洪山体育館では4日早朝、空はまだ明るくなっていない中、館内には照明がともり、多くの作業員が6人1チームで外から医療用のベッドを運び込み、数十人が組み立てを行っていた。現場で指揮を執っていた武昌区役所の責任者によると、洪山体育館内には400床のベッドを設置するという。

 湖北省(Hubei)衛生健康委員会の公式ウェブサイトによると、4日午前0時から正午までの間、同省で新たに確定した新型コロナウイルス肺炎の患者は3156人、死者は65人だった。4日正午時点での確定患者の累計数は1万6678人、死者は計479人となった。(c)CNS/JCM/AFPBB News