【2月4日 AFP】中国反ドーピング機関(CHINADA)が3日、新型コロナウイルスの流行を受け、東京五輪の開幕まで半年を切る中、検査を「一時的に」中断したことが分かった。国際検査機関(ITA)がAFPに明かした。

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 ITAは「現在は警戒が必要な状況だ。そのため、反ドーピング活動の重要性は認識しているが、アスリートや検査担当者を危険にさらさないために、すべての人の公衆衛生を維持することが最優先事項だ」と話した。

 東京五輪の開幕が7月24日に迫る中、「状況が改善され次第、(CHINADAは)徐々に検査を再開する」と述べたITAは、「民間業者」による検査の実施についても検討していると続けた。

 また、ITAは「東京五輪までまだ6か月ある」としながらも、「実際、今回の措置で中国の検査任務に影響が出る可能性が高い。解決策を見つけなければならない」と付け加えた。

 一方で、別の国に移動された大会に関しては、予定されていた検査体制に変更はないという。「仮に大会が他の場所で行われることになっても、われわれは準備していたプログラムを継続する予定だ」 (c)AFP