【12月29日 AFP】中国の国営新華社(Xinhua)通信は28日、2022年北京冬季五輪を前にドーピングの取り締まりを強化するため、同国が来年から運動能力向上薬を使用した国内選手に懲役刑を含む刑事処分を科す方針であると伝えた。報道によると、国家体育総局(General Administration of Sport of China)と司法当局は、ドーピング違反に刑法を適用する草案を作成しているという。

 新華社通信は、国家体育総局のトップを務める苟仲文(Gou Zhongwen)局長の話として「おそらく2019年のはじめ頃」からドーピング違反に関する新たな罰則が施行されることになり、「これはわれわれがドーピング問題を深刻にとらえ、ドーピングとの闘いにおいて具体的手段を講じることを世界に示すものである」と述べたと伝えた。

 中国のスポーツ界では、ここ10年間の国際大会でドーピング疑惑が浮上しており、一部のアスリートが五輪の金メダルを剥奪される事態となっている。国家体育総局はAFPに対し、報道内容の真偽について明らかにしなかった。(c)AFP