【2月2日 AFP】(更新)全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2020)は2日、男子シングルス決勝が行われ、大会第2シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が6-4、4-6、2-6、6-3、6-4で第5シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)を下し、大会最多8度目の優勝を果たした。

 ジョコビッチはティエムから激しいプレッシャーを受けたが、不屈の精神でセットカウント1-2から逆転勝ち。4時間近いマラソンマッチを制し、全豪オープンで再び圧倒的な強さを見せつけたジョコビッチは、これで今季開幕から負けなしの13連勝となり、世界ランキング1位の座を奪還することが確定した。

 四大大会(グランドスラム)の優勝は通算17回目で、最多記録を誇るロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)まで3回、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)まで2回に迫っている。

 また、全仏オープンテニス(French Open)を12回制しているナダル、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)で8度タイトルを獲得しているフェデラーに続き、同一のグランドスラムで8回以上優勝した史上3人目の選手となった。

 この日は体調が優れないように見える場面があり、第2セットと第3セットではコートを一時離れるなど苦しんだが、メディカルタイムアウトを取ったのを境に力を取り戻し、ティエムを抑え込んだ。グランドスラムの決勝でセットカウント1-2から初めて勝利した32歳は試合後、「世界の中でも大好きなコートで、大好きなスタジアム。またこのトロフィーを掲げることができて幸せだ」と喜んだ。

 一方、初のグランドスラムタイトルを逃した26歳のティエムは、「あなたと他の2人(ナダルとフェデラー)は男子テニスを新たな次元に押し上げている。この時代にプレーできていることを幸せに思う」「きょうは届かなかったが、またすぐ一緒に戦いたい」とコメントした。(c)AFP/Martin PARRY