【2月2日 AFP】19-20フランス・リーグ1は1日、第22節の試合が行われ、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)は退場者を2人出したモンペリエ(Montpellier HSC)に5-0で大勝した。しかしトーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督は、ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)とキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)というスーパースターの振る舞いに頭を悩ませている。

 髪をピンクに染めたネイマールは、相手の危険なプレーや審判団への不満の中でチームをけん引。パブロ・サラビア(Pablo Sarabia)、アンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)、エムバペ、ライヴィン・クルザワ(Layvin Kurzawa)、そしてオウンゴールで5点を挙げたPSGは、2位オリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)との勝ち点差を暫定で13ポイントに広げた。

 しかし間もなく28歳の誕生日を迎えるネイマールは、チームが4日にナント(FC Nantes)とのリーグ戦を控えているにもかかわらず、2日にパリのナイトクラブで盛大なパーティーを開いてお祝いする予定を立てている。

 このことについて、トゥヘル監督は「余計なのは間違いない」「私はいつだって選手を守りたいし、難しい話題でも、本人に直接話す方を好む」「こういうのは余計なことで、われわれが真剣ではなく、プロフェッショナルらしくない印象を与える。しかし、この話はあまりしたくない。いろいろ話すと大ごとになるからだ」とコメントした。

 この日のネイマールは、前週末にヘリコプターの墜落事故でこの世を去ったバスケットボールの元スーパースター、コービー・ブライアント(Kobe Bryant)氏の名前と背番号24が刻まれたシャツを着てウオーミングアップを行い、得点は決められず1アシストにとどまった。

 その一方でいつものような足技を披露して相手の反感を買い、前半の終盤には競り合いの中で脇腹を痛めたらしく、治療に長い時間を費やした。相手のラフプレーに怒ったことで、主審への不満でイエローカードをもらい、ハーフタイムに控室へ戻る際の通路では、第4審判に向かってポルトガル語でまくしたてるところもカメラに捉えられた。

 またエムバペは、後半途中での交代に怒りをあらわにした。その件に関する質問に答えることを余儀なくされたトゥヘル監督は、「確かに見栄えは良くないが、選手がああいう反応を示すクラブはわれわれだけではない」と語った。

「このチームは常に集中するプロフェッショナルな姿勢を見せているが、今回の件はいつもそうではない印象を与えるし、必要のないことだったから残念だ」「私からは下げる理由を説明したし、今後もそうする。私は常にスポーツ面を理由に決断を下す。これはサッカーであって、テニスではないから、全員を尊重する必要がある」 (c)AFP/Andy SCOTT