【2月2日 AFP】19-20イングランド・プレミアリーグは1日、第25節の試合が行われ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)はウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)と0-0で引き分けてトップ4フィニッシュが遠のいた。チームを率いるオレ・グンナー・スールシャール(Ole Gunnar Solskjaer)監督は、約2週間のウインターブレークでチーム状態が好転すると期待を込めて話した。

 指揮官は4700万ポンド(約67億円)で獲得したブルーノ・ミゲル・フェルナンデス(Bruno Miguel Fernandes)を中盤で先発起用したが、けがで前線のマーカス・ラシュフォード(Marcus Rashford)を欠いたユナイテッドには狡猾(こうかつ)さと得点が欠け、フェルナンデスを獲得した理由は解決されなかった。

 スールシャール監督は「この2か月は試合が多かった。選手は痩せこけて、エネルギーを失った。彼らには休息が必要だ」とコメントしている。

 17日のチェルシー(Chelsea)とのアウェー戦まで試合がないユナイテッドだが、その4位チェルシーを6ポイント差で追っている中で絶対に落とせない一戦となる。チェルシーはリーグ戦ここ13試合でわずか4勝と不振に陥っており、5位シェフィールド・ユナイテッド(Sheffield United)との差は5ポイントとなっている。

 ラシュフォードは数か月離脱するものとみられており、このためユナイテッドは1月31日の移籍期限最終日に中国スーパーリーグ(1部)の上海申花(Shanghai Shenhua)からローンでオディオン・イガロ(Odion Ighalo)を獲得した。

「ファイナルサードでのひらめきが足りない」と話したスールシャール監督は、「今回の休息期間の結果、ゴールが決まり始めるよ」と続けた。

 ポルトガル代表の同僚が多く所属するウルブスを相手にフェルナンデスは積極的にゴールを狙ったが、ユナイテッドのシュートシーンのほとんどはロングレンジからに限られていた。

「ブルーノはトップ選手だ。前半は全員が彼にボールを収めようとしていた。ブルーノは周りに動いてもらいたい選手なのだが、そういう動きができなかった」

 フェルナンデスはポルトガル1部リーグのスポルティング・リスボン(Sporting Lisbon)時代のチームメートである相手GKルイ・パトリシオ(Rui Patricio)にシュートを2本セーブされ、後半フアン・マヌエル・マタ(Juan Manuel Mata)が放ったシュートも枠を捉えられなかった。

 史上初の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)出場を目指し、チェルシーを6ポイント差で追うウルブス(Wolves、ウォルバーハンプトンの愛称)だが、慎重になりすぎてしまい、結果的にここ1か月でユナイテッドと対戦した3試合で1点も記録することができなかった。

 攻撃に耐えてカウンターを狙う戦術のウルブスは、アダマ・トラオレ(Adama Traore)が中盤を切り裂いてラウル・ヒメネス(Raul Jimenez)が決定機を迎えたが、シュートはユナイテッドの守護神ダビド・デ・ヘア(David de Gea)に阻まれて得点に至らなかった。(c)AFP