【2月2日 AFP】ラグビーシックスネーションズ(Six Nations Rugby 2020)が1日に開幕し、前回大会を全勝で制した王者ウェールズは、ジョシュ・アダムズ(Josh Adams)の3トライなどで42-0でイタリアに大勝。ウェイン・ピバック(Wayne Pivac)新体制を白星でスタートさせた。

 屋根を閉じた本拠地プリンシパリティ・スタジアム(Principality Stadium)にイタリアを迎えたウェールズは、W杯日本大会(Rugby World Cup 2019)トライ王のアダムズの2トライなどで前半だけで21-0と相手を圧倒すると、後半にはアダムズがハットトリックを達成するなど、結局5トライを奪って大勝した。

 ウェールズが本拠地でハットトリックを収めるのは久しぶりで、5か国対抗戦だった1969年大会のイングランド戦で、モーリス・リチャーズ(Maurice Richards)が4トライを決めたとき以来の快挙となった。アダムズは、これでここ8試合で10トライを奪っている。

 ウェールズはチームを12年間指揮し、成功を収めたウォーレン・ガトランド(Warren Gatland)ヘッドコーチ(HC)がW杯限りで退任し、新たにピバックHCが新指揮官に就任した。ピバックHCは英BBCに対して「勝ち点5を取れたのは非常に大きいし、守備も良かった」「まだ課題は多い。完璧なパフォーマンスにはほど遠かった」とコメントした。

 一方、こちらも暫定的な新指揮官にフランコ・スミス(Franco Smith)HCを迎えたイタリアだが、これでシックスネーションズでの連敗は23試合に伸びた。

 ウェールズは来週の第2節で、スコットランドとの開幕戦に勝利したアイルランドとのアウェーゲームに臨む。イタリアは敵地でフランスと対戦する。(c)AFP/Julian GUYER