【2月1日 AFP】(更新)米国のベストセラー作家で「サスペンスの女王」との異名を取ったメアリ・ヒギンズ・クラーク(Mary Higgins Clark)氏が死去した。92歳だった。クラーク氏の著作を取り扱う出版社が先月31日、認めた。

 90歳になっても執筆を続けたクラーク氏は、読み出したら止まらないその作品により、世界中で大勢のファンを獲得。ファンから「サスペンスの女王」と呼ばれ、フランスではフィクション分野におけるベストセラー作家の一人とされている。

 米出版大手サイモン&シュスター(Simon & Schuster)はツイッター(Twitter)に、クラーク氏が「家族や友人に囲まれて」安らかに息を引き取ったと投稿した。

 クラーク氏の著作の売り上げ部数は、米国だけでも1億を超えている。しかし、40代で成功を収めるまで同氏は数々の試練を味わってきた。

 11歳のときに父親が心臓発作で死去。母親は3人の子育てに苦労し、クラーク氏は15歳から働かざるを得なくなった。客室乗務員として1年間働いた後、仕事を辞めてウォーレン・クラーク(Warren Clark)氏と結婚して家庭を持ったが、35歳のときに突然、夫に先立たれた。

 家族を養うため、短編小説を出版社に売り込むが、不採用通知を40通受け取り、その後ようやく作家として成功。1975年に出版された同氏初のサスペンス小説「子供たちはどこにいる(Where Are the Children)」はベストセラーとなり、現在、第75刷となっている。(c)AFP