【2月1日 AFP】ロシアの首都モスクワの1月の平均気温が観測史上最も高かったことが分かった。ロシア水文気象環境監視局(Rosgidromet)が1月31日、明らかにした。気候変動の影響で、世界各地で最高気温が相次いで更新されている。

 ロシア水文気象環境監視局の気象予報士、リュドミラ・パルシナ(Lyudmila Parshina)氏はAFPに対し、「1月に観測されたモスクワの平均気温は、0度ほどだった」と語った。これは1月の同市内の平均気温としては、平年より9.3度高く、これまでの最高記録も1.5度上回ったという。モスクワで気象観測が開始されたのは1879年、ロシア全域では1891年からだ。

 しかしパルシナ氏は、この記録的な暖かさが気候変動に関連したものかどうかには言及しなかった。

 ロシア水文気象環境監視局によると、モスクワの1月の積雪量は、平均32センチだが、今年は7センチだった。

 厳冬で知られるモスクワだが、昨年12月の平均気温も100年間で最も高く、2019年はロシアにとって観測史上最も暑い年となった。(c)AFP