【2月1日 AFP】米大リーグ(MLB)でワールドシリーズに2回出場したカーティス・グランダーソン(Curtis Granderson)外野手が31日、16年間の現役生活に幕を閉じた。フィールドで素晴らしい活躍を見せただけでなく、多くの慈善活動でも貢献した。

 シカゴ出身で38歳のグランダーソンはデトロイト・タイガース(Detroit Tigers)をはじめ、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)、ニューヨーク・メッツ(New York Mets)、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)、トロント・ブルージェイズ(Toronto Blue Jays)、ミルウォーキー・ブルワーズ(Milwaukee Brewers)を渡り歩いた後、現役最後となった昨シーズンはマイアミ・マーリンズ(Miami Marlins)でプレーした。

 MLBで合計2057試合に出場したグランダーソンは1800安打、344本塁打、153盗塁、937打点、1217得点の通算成績を記録し、三塁打95本は現役選手では最高の数字となっていた。キャリアではプレーオフを8回経験し、タイガース時代の2006年とメッツ時代の2015年に出場したワールドシリーズではいずれも敗れた。

 フィールド外では幅広い慈善活動や国際親善で知られており、貧困地域においてユースブログラムや野球場のための資金を集めるスポンサー活動に励んだことなどが評価され、選手会(MLBPA)が選ぶマン・オブ・ザ・イヤーに合計4回選ばれているほか、2016年にはロベルト・クレメンテ賞(Roberto Clemente Award)を受賞した。

 グランダーソンは、「ホームと呼べる機会を得ることができた全てのチームと街に、永遠に感謝する」「人生におけるこの素晴らしい章に幕を閉じてフィールドでの日々から離れるに際し、この競技での自分の役割は、まだ始まったばかりだと認識している」と語った。(c)AFP