【2月1日 AFP】(更新)米政府は1月31日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、公衆衛生上の緊急事態を宣言し、過去2週間以内の中国渡航歴がある外国人の入国を一時的に禁止すると発表した。

 アレックス・アザー(Alex Azar)米厚生長官は「米国市民の近親と永住者を除き、過去14日間に中国への渡航歴がある外国人は今後、米国への入国を拒否される」と説明。入国禁止令は米東部時間の2月2日午後5時(日本時間3日午前7時)に発効する。

 さらに、新型コロナウイルス流行の中心地となっている湖北(Hubei)省から帰国する米国人は隔離施設への14日間の収容が義務化される。

 米疾病対策センター(CDC)はこれとは別に、ウイルスの発生地とされる湖北省武漢(Wuhan)から退避させられた米国人195人を14日間隔離すると発表した。この措置は連邦レベルの隔離命令を通じて実施されるもので、同命令が感染症の疑い例を対象に発令されたのは1960年代以来という。(c)AFP