【1月31日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)、ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)の共同オーナー兼会長を務めるジーニー・バス(Jeanie Buss)氏が30日、チームの象徴的存在だったコービー・ブライアント(Kobe Bryant)氏が亡くなってから初めてコメントを発表し、故人を「家族」と呼んでしのんだ。

 長年にわたりレイカーズのオーナーを務め、ブライアント氏が現役を引退する3年前に死去したジェリー・バス(Jerry Buss)氏の娘であるバス氏は、自身のインスタグラム(Instagram)アカウントに、「コービー、あなたが私や私の家族、そしてロサンゼルス・レイカーズにとってどれほどの存在だったか、何と表現すればいいのか分からない」とつづった。

 現役時代にはレイカーズ一筋で20年間を過ごし、通算5度のNBAファイナル制覇を成し遂げたブライアント氏は26日、同氏の13歳の娘ジアナ(Gianna Maria-Onore Bryant)さんら8人と一緒にヘリコプター墜落事故に遭遇して帰らぬ人となった。

「私の父はあなたを息子のように愛していた。だから、私たちは家族」「父が亡くなってすぐにあなたが昼食に招待してくれたとき、私はやる気や目標を見つけるのにもがいていた。コービー、あなたはジアナを連れてきて、しばらく一緒に過ごしてくれた。そのとき、あなたは女性も男性と同じように、NBAでリーダーになれることを娘に示したかったと説明してくれた」

「最初は、愛情深い父親が娘に手本を示そうと振る舞っているように見えた。だけど実際のところ、あなたは自分がしていることをしっかりに分かっていたと確信している。それは、私が探していた刺激と強さをあなたが与えてくれたということ」「あなたがコート上でしてくれた全てが、喜びと愛で私を満たしてくれた。命懸けでバスケットボールそのものを変えてくれた。ジジ(ジアナさん)と一緒にいたあの日が、私の活力と決意に再び火をつけてくれた」

 バス氏はまた、ブライアント氏の妻ヴァネッサ(Vanessa)夫人と、残された3人の娘ナタリア(Natalia)さん、ビアンカ(Bianka)ちゃん、カプリ(Capri)ちゃんに同情を示し、「あなたたちのために、私たちはこれからもずっとここにいる」「日曜日(26日)に一緒に愛する人を亡くしたご家族にも、レイカーズ全体でお悔やみを申し上げる」と書き込んだ。

「レイカーズは一つの家族として、心から愛する人々の死を悼んでいる」「私たちは一緒に嘆き涙を流し、一緒に心を癒やし、愛し合い、ともに勝ち抜いていく。愛しています。コービー、それこそあなたが特別な存在である理由。あなたは最高の目標に向かって私たちに刺激を与えてくれただけでなく、その道筋を示してくれました」 (c)AFP