【2月2日 CNS】中国農業農村部は1月28日、当面の野菜の供給について、新型コロナウイルスの流行の中心地である武漢市(Wuhan)を含め全体的に保証可能な状況であると表明した。

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 同部の「農作物状況管理システム」によると、冬から春にかけての野菜の作付面積は560万ヘクタール、予想生産量は1億7000万トンで、前年同期比で約2%増加する見込み。1000か所の観測ポイントからの情報に基づくと、生産量は77万トン、供給量は同2.7%増えると予想される。

 野菜30種類のうち、チンゲンサイ、トウガン、ニンジンなど12種類の生産量は同3%以上増加する一方、ホウレンソウ、ハクサイ、ニラなど9種類は3%以上減少、それ以外はおおむね安定という見通しだ。

 中央気象台の予測では、2月は全国的に気温が高めで、野菜の生育には有利、供給が保証できると推測される。

 同部は2019年秋冬季以来、生産安定・供給保証の要求に従い、南方の露地もの野菜と北方の施設野菜を積極的に発展させてきた。

 新型コロナウイルス感染による肺炎の発生以来、同部は供給保証のため速やかに専門チームを立ち上げ、重点地区の供給状況を映像通信を介して海南省(Hainan)、広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)など冬春野菜の重点生産地域と連絡・調整し、「市場への供給量増加」措置を取った。

 また、広西の百色市(Baise)、海南の三亜市(Sanya)などの生産地と武漢市を「P2P方式(ポイントツーポイント)」で結び、重点地区への供給を確保しているという。(c)CNS/JCM/AFPBB News