【1月31日 CNS】中国の春節(旧正月、Lunar New Year)は、多くの市民が映画観賞を楽しむ時期。しかし、興行データを集計している「猫眼専業版」によると、今年は旧暦の元日にあたる25日の映画興行収入はわずか181万元(約2842万円)だった。1日の興行収入としては、史上最高を記録した昨年の元日の14億5800万元(約228億円)に比べ、800分の1にすぎなかった。

 新型コロナウイルスによる肺炎の流行の影響を受け、春節に上映される予定だった新作7本の映画がすべて23日に上映延期が決定。その後、武漢(Wuhan)、広州(Guangzhou)、上海などの都市の映画館が相次いで春節期間中は休業すると発表した。

 国内の映画館では、2019年末から公開されているカンフー映画『イップ・マン 完結篇(英題:Ip Man 4: The Finale)』、社会派サスペンス『誤殺(英題:Sheep Without a Shepherd)』、ペットへの愛情を描く『寵愛(英題:Adoring)』が上位となったが、元日の興行収入はそれぞれ51万9700元(約815万円)、47万700元(約749万円)、30万6300元(約481万円)にとどまった。(c)CNS-新京報/JCM/AFPBB News