【1月30日 AFP】英紙ガーディアン(Guardian)は29日、今後は化石燃料を扱う企業の広告を一切掲載しない方針を明らかにした。主要な国際報道機関としては初めて。

 ガーディアンは、「化石燃料の採掘を主な事業とするすべての企業の広告を禁止する。世界最大級の汚染者の多くも含まれる」と表明。

 同紙のアナ・ベイトソン(Anna Bateson)最高経営責任者代行とへイミッシュ・ニックリン(Hamish Nicklin)最高収益責任者は共同声明で、「世界各国の政府が推進する意義のある環境政策を、過去数十年にわたって多くの化石燃料業界の関係者が阻止しようとしてきたことを受けて、われわれはこの決定を下した」と説明し、これは「現在におけるもっとも重要な挑戦」だと述べた。

 両氏は、現在収益の40%を占める広告を禁止することにより、ガーディアンの収益に影響が及ぶ可能性について、「いくつかの広告を拒否すれば、短期間は少し難しい状況に直面するかもしれない」と述べた。

 環境保護団体グリーンピース(Greenpeace)はガーディアンの決定を「重要な転換点」と称賛し、「化石燃料を正当化する現状に終止符を打つこの勇敢な決断に拍手を送るべきだ」と述べた。

 スウェーデンの高校生環境活動家グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さんはツイッター(Twitter)に「良いスタート。これをさらに進めるのは誰だろう?」と投稿した。(c)AFP