【7月25日 AFP】英紙ガーディアン(Guardian)を所有するガーディアン・メディア・グループ(GMG)は24日、デジタル版からの収入が初めて紙媒体からの収入を超えたことを明らかにした。

 日刊紙ガーディアンと日曜紙オブザーバー(Observer)を所有するGMGは、オンライン版の読者の自発的な財政貢献が増えていることが、この変化を勢いづけていると述べた。

 GMGによると昨年の会計年度で、読者からの寄付とオンライン広告収入を含むデジタル版の収入は1億860万ポンド(約160億円)に達した一方、紙媒体の新聞と企画イベントを通じて得た収入は1億750万ポンド(約157億円)だった。

 またオンライン上で定期的に寄付をする読者は57万人、過去12か月で1回限りの寄付をした読者は37万5000人いたという。

 紙媒体のガーディアンの発行部数は14万部で、英全土の日刊紙の中では12番目の規模。発行部数最大の新聞は大衆紙サン(The Sun)で150万部発行されている。

 GMGの最高経営責任者(CEO)デビッド・ペンゼル(David Pemsel)氏は、ガーディアンのオンライン定期購読者1000万人を重視していると述べた。(c)AFP