【1月30日 AFP】中国中部・武漢(Wuhan)の市場で発生し、世界中に拡散している新型コロナウイルスについて、これまでに感染者が確認された国と地域を以下にまとめた。

【解説】中国の新型コロナウイルス、死者についてこれまでに分かっていること

■中国

 30日時点で170人が死亡、7711人の感染を確認。感染者の大部分が武漢市内とその周辺に集中している。死者のほとんどは武漢地域で確認されたが、同地域以外でも複数の死者が確認されており、首都北京でも初の死者が出た。

 中国本土、マカオ(Macau)、香港以外では、少なくとも80人の感染が報告されている。

<アジア太平洋地域>

■日本

 厚生労働省は30日、11人の感染を確認したと発表。うち2人については、人から人への感染が確認されている。

 武漢からの観光客を乗せたバスの運転手とツアーガイドが、最近の中国への渡航歴がなかったにもかかわらず感染した。

■マカオ

 28日の時点で7人の感染を確認。

■オーストラリア

 これまでに7人の感染を確認。

■カンボジア

 27日に国内初の感染者を確認。

■マレーシア

 30日に新たな感染者1人が確認され、感染者数は計8人に。当局によると、全員中国人。

■ネパール

 武漢から入国した32歳の男性の感染を確認。男性は隔離されていたが、その後回復し、退院した。

■フィリピン

 30日に初の感染者を確認。武漢から到着した38歳の女性で、既に症状は治まっている。女性がフィリピンに到着したのは21日で、その4日後に診察を求め、検査のため入院した。

■シンガポール

 これまでに10人の感染を確認。いずれも武漢から到着した人々。

■韓国

 27日、4人目の感染者が確認されたと報じられた。

■スリランカ

 27日に国内初の感染者を確認。

■台湾

 これまでに8人の感染を確認。

■タイ

 28日時点で、中国以外では最多の14人の感染を確認。

■ベトナム

 これまでに2人の感染を確認。

■インド

 30日に1人の感染を確認。

<北米>

■カナダ

 これまでに2人の感染を確認し、さらに1人が「感染疑い」とされている。

■米国

 これまでに5人の感染を確認。全員が最近、武漢から米国に入国した。感染確認場所の内訳は、カリフォルニア州が2人、アリゾナ州とシカゴ、ワシントン州が各1人。

<欧州>

■フィンランド

 29日、武漢からの観光客1人が新型ウイルスへの検査で陽性を示した。当局によると、病院内の隔離された場所で治療を受けているという。

■フランス

 これまでに5人の感染を確認。欧州で新型コロナウイルスの感染が確認されたのはフランスが初めて。

■ドイツ

 28日に南部バイエルン(Bavarian)州で国内初の感染者を確認。この患者は、先週ドイツを訪れていた中国人の同僚から感染。欧州で初めて人から人への感染が確認された事例となった。

 翌29日、感染者は計4人と発表された。いずれも最初の患者と同じ会社の社員で、ミュンヘン(Munich)の病院内で隔離されている。

<中東>

■アラブ首長国連邦(UAE)

 29日、数日前に武漢から到着した中国人一家4人が感染していることが発表された。(c)AFP