【1月28日 AFP】各国が新型コロナウイルスによる肺炎の流行の中心地である中国・武漢(Wuhan)から自国民を帰国させる動きを加速する中、米国務省は28日までに、当初28日に予定していたチャーター機の出発が29日に延期になったと発表した。

 米国務省は理由を明らかにしていない。チャーター機には米領事館職員と米国民数人が搭乗する予定だった。

 武漢に関する対応をめぐっては日本とフランスもチャーター機で自国民を帰国させる意向を示しており、ドイツも同様の対応を検討している。

 一方、外出を控える生活を余儀なくされている武漢の市民たちは健康や物資不足への懸念を訴えており、武漢に住むベトナム人学生(32)からは「日に日に不安が増している」との声も聞かれた。

 ただ、辛抱強い気質で知られる武漢の市民らは闘争心を示そうとしている。インターネット上に投稿され話題となっている動画には、武漢の市民らが住宅の窓から「がんばれ武漢」と励まし合う様子が捉えられていた。(c)AFP/Leo RAMIREZ