【1月28日 AFP】ボリビア・アンデス山脈東部に生息する珍種のカエルがこのほど、18年ぶりに発見された。調査チームがAFPに明らかにした。

 このアマガエルモドキ科のカエルは、腹部が透明なことから「ガラスガエル」の愛称で親しまれている。腹部からは、心臓と消化管の一部が確認できる。

 調査チームは今月8日、同国第4の都市コチャバンバ(Cochabamba)東方に位置するカラスコ国立公園(Carrasco National Park)で、カエル3匹を発見。園内で進行中の水力発電事業で生息を脅かされている、爬虫(はちゅう)類や両生類の保護活動中だったという。

 ガラスガエルの体長はわずか19~24ミリ、重さはわずか70~80グラム。ボリビア西部のラパス(La Paz)、中部のコチャバンバ、東部のサンタクルス(Santa Cruz)、南東部のチュキサカ(Chuquisaca)などに生息している。

 調査チームは発見したカエルについて、「胸元は白色だ。オスの鳴嚢(めいのう、鳴き声を共鳴させる器官)と骨は濃い緑色だ」と説明した。

 3匹のガラスガエルは、アルシド・ドルビニ自然史博物館(Museo de Historia Natural Alcide d’Orbigny)のカイラ両生類保全センターで管理され、専門家らが保護戦略の一環として繁殖を試みる。(c)AFP