【2月3日 CNS】リニアモーターカーを運行する「湖南磁浮交通発展」の1月22日の発表によると、中国初の商業用リニアモーターカー2.0版列車(時速160キロ)が先ごろ、「長沙リニア快線(Changsha Maglev Express)」で試験走行を行った。時速140キロを突破し、ショートステーター方式中低速リニアモーターカーの運行速度の世界記録を更新した。

 同車両の設計時速は160キロ、3車両編成で定員500人とされる。速度の測定試験は「湖南省磁浮技術研究センター」と「湖南磁浮交通発展」が幹事となり、中車株洲電力機車(CRRC Zhuzhou Locomotive)、国防科技大学(National University of Defense Technology)などリニアモーターの領域で進んだ企業、研究機構などと提携し、共同作業で進めている。

 2.0版列車は2019年8月、「長沙リニア快線」で加速試験を始動。同年9月、測定試験チームは速度130キロの試験・検証を終了、車両と線路の重要な性能指標について検証と評価を行い、大量の貴重な試験データを採取した。今回、時速140キロを突破後、さらに速度を引き上げていくとしている。

 2016年5月の開通、試験営業開始後、2019年末に至るまで「長沙リニア快線」の運行総距離は343万4000キロ、乗客数は延べ1183万6000人に達した。2019年の乗客総数は397万1000人となり、前年同期比20.43%増、1日当たりの平均乗客数は1万879回で、同18.78%増だった。

 そのうち、国慶節休暇期間中の1日当たりの平均乗客数は1万5163人、10月3日には1日の乗客数が1万6227人に達し、史上最高を記録した。(c)CNS/JCM/AFPBB News