【1月27日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)の元スーパースター、コービー・ブライアント(Kobe Bryant)氏が26日、米ロサンゼルス郊外で発生したヘリコプター墜落事故で死亡した。警察の発表によると、この事故で5人が犠牲となった。

 ロサンゼルス郡保安官事務所によると、墜落事故は26日の朝、霧の中のロサンゼルス西のカラバサス(Calabasas)の傾斜地で発生し、生存者はいなかったという。

 米メディアは速報で犠牲者の一人がブライアント氏だと報じ、ロサンゼルスのエリック・ガルセッティ(Eric Garcetti)市長がその後、ブライアント氏と同氏の13歳の娘ジアナ(Gianna Maria-Onore Bryant)さんの死亡が確認されたことを明らかにしている。報道によると、ブライアント氏はジアナさんのバスケットボールの試合を観戦するため、ヘリコプターで移動していた。

 事故の数時間前には、レイカーズのレブロン・ジェームズ(LeBron James)が、ブライアント氏が記録した通算3万3643得点を抜いてリーグ歴代3位に浮上しており、同氏が最後にソーシャルメディアに投稿したのは、ジェームズの偉業を祝福するものだった。

 高校を卒業してすぐにプロ入りを果たしたブライアント氏は、2015-16シーズンに現役を引退するまでに5度のNBA王者に輝き、米国代表としても2008年の北京五輪、2012年のロンドン五輪で金メダルを獲得した。

 2016年に行われた現役最後の試合では60得点を挙げる活躍で、レイカーズの本拠地ステープルズ・センター(Staples Center)でハリウッド(Hollywood)映画の夢のようなエンディングを見せ、NBAでの輝かしい20年のキャリアに幕を引いた。(c)AFP