【1月23日 AFP】森林火災が猛威を振るっているオーストラリアのシドニー近郊で23日、大型の空中消火機が墜落し、搭乗していた米国人3人全員が死亡した。豪当局が発表した。

 ニューサウスウェールズ(New South Wales)州地方部消防局のシェーン・フィッツシモンズ(Shane Fitzsimmons)局長によると、大都市シドニーの南西に位置するスノーウィーモナロ(Snowy Monaro)一帯で消火活動を行っていたカナダのC130ハーキュリーズ(Hercules)が、現地時間23日午後1時30分(日本時間同午前11時30分)少し前に消息を絶った。

 フィッツシモンズ局長の話では、犠牲になった3人は全員米国人で、豪森林火災の消火活動に協力するため派遣された消防隊員らだったという。

 今回の事故により、昨年9月に始まったこの森林火災による死者は少なくとも32人に上った。

 シドニーの気温は40度まで上昇しており、同市の北西に位置する森林でも火災が発生している。一部の地域では最大瞬間風速25メートルの暴風が予報されていたが、フィッツシモンズ氏は実際の風は予報よりもさらに強かったとして、特に同州南東部での警戒を呼び掛けている。(c)AFP