【1月21日 CNS】中国国家統計局の寧吉喆(Ning Jizhe)局長は17日、2019年の中国GDP(国内総生産)が年間平均為替レート換算で14兆4000億ドル(約1586兆円)、1人当たり平均GDPが1万276ドル(約113万円)に達し、「1人当たり1万ドル(約110万円)」の壁を突破したと発表した。

 中国人民大学(Renmin University of China)財政金融学院の趙錫軍(Zhao Xijun)副院長は取材に対し、「1人当たり1万ドルは重要な節目だ。世界銀行(World Bank)が発表した高収入国家の標準が1人当たり約1万2000ドル(約132万円)超えで、現在、中国は中程度の収入の国の中では高いレベルと言える。世界で200近い国と地域の中で1人当たり1万ドル超えは少ない」と説明する。

「1人当たり1万ドル」突破の意味について、寧局長は「中国経済の規模の拡大だけでなく、発展の質が着実に向上し、人民の生活が持続的に改善されていることの表れだ」と話している。

 世界銀行のデータによると、2018年の「1人当たり1万ドル」以上の国の人口の合計は15億人近い。これに総人口が14億人に達する中国が加わると、人口規模は30億人に近づくことになる。

 寧局長はさらに「2019年の都市住民1人当たりの平均住宅建築面積は40平方メートルに近づき、個人の自動車保有台数は2億台に達した。国内旅行の延べ人数58億人、海外旅行延べ1億4000万人という数字は、中産階級の規模がさらに拡大したことを表す」と指摘している。(c)CNS/JCM/AFPBB News