【1月20日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2020)の女子シングルス1回戦を突破した大会第8シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が試合後、森林火災の煙を原因とする大気汚染について、過去に肺血栓が問題になったことのある自分は影響を受けやすいのではないかという不安があることを認めた。

 歴代最多タイに並ぶ24回目の四大大会(グランドスラム)制覇を目指すセレーナは、今後2週間でコンディションがどう変わっていくか、状況を見守りながらの戦いになると話している。予選で問題になった空気の悪さは、何度か降った大雨と入れ替わるような形で20日までには改善し、その中でセレーナもアナスタシア・ポタポワ(Anastasia Potapova、ロシア)を下す白星スタートを切った。

 それでも、2017年に娘のアレクシス・オリンピア(Alexis Olympia)ちゃんを出産した際、以前も緊急治療を要した肺血栓の問題が再び表面化したセレーナは「もちろん不安だったし、今もそう」「そのこと(煙霧)は心配しているし、ほぼ全員がそうだと思う」と話した。

 前週、メルボルンの大気汚染が地上最悪のレベルに達する中で、予選を強行した主催者の運営に対しては、多くの選手が批判の声を上げている。

 肺のことが原因で、空気の悪さに影響されやすいのではないかという不安を感じるか聞かれたセレーナは、「確かにそれは頭をよぎった」「『どうしよう、今だって他の選手より少し弱い状態でプレーしてるのに』と思った」と話している。

 それでも、前週優勝したASBクラシック(2020 ASB Classic)の優勝賞金4万3000ドル(約470万円)を、森林火災被害の救援基金に寄付したセレーナは、初戦では特に問題は感じなかったと話し、選手は日々のコンディションについて、主催者から最新の情報をもらっていると明かした。

「全豪オープンのそうした姿勢を見られたのは本当に良かった」「だから文字通り毎日、私たちは待ちながら空気の質がどうなのかを確認している」 (c)AFP