【1月20日 AFP】フランス・リーグ1、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)のレオナルド(Leonardo Nascimento de Araujo)スポーティング・ディレクター(SD)は19日、FWエディンソン・カヴァーニ(Edinson Cavani)が退団の意思をクラブに告げたと明かした。

 レオナルドSDは、PSGがフランス杯(French Cup 2019-20)の10回戦でリーグ2のロリアン(FC Lorient)に1-0で勝利した後、「彼がきょう退団を願い出たのは本当だ。今は状況を調査しているところ。(スペイン1部リーグの)アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)から接触があるのも事実」とコメントした。

 PSG側は、チームの歴代最多得点選手であるカヴァーニの退団を望んでいないものの、レオナルドSDは「われわれはカヴァーニに対して大きな敬意を抱いているから、彼に耳を傾けなければならない」と続けた。

 カヴァーニはPSGの公式戦でこれまで198得点を挙げているが、イタリア・セリエAのインテル(Inter Milan)からFWマウロ・イカルディ(Mauro Icardi)がローンで加入したことを受け、不動のレギュラーの座を失った。

 PSGのトーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督は、カヴァーニの去就に関してコメントすることを拒み、「この件についてはあれこれ言ってきた。同じ話題をずっと繰り返すつもりはない」と話した。

「できるだけ多くのトロフィーを獲得するという目標を達成したいなら、もちろん『エディ(カヴァーニ)』と一緒なのがベスト」

 メンバーを大幅に入れ替えたPSGは、迫力に欠けたこの日の一戦でリーグ2の首位に立つロリアンからなかなかゴールを奪うことができなかったが、80分にパブロ・サラビア(Pablo Sarabia)がヘディングで得点を挙げ、これが決勝点となった。

 16強入りを果たしたパリ・サンジェルマンは11回戦で、16日にボルドー(FC Girondins de Bordeaux)を下した3部のポー(Pau FC)と対戦する。

 カヴァーニやマルコ・ヴェッラッティ(Marco Verratti)、フアン・ベルナト(Juan Bernat)、マルキーニョス(Marcos Aoas Correa "Marquinhos")といったスター選手がけがで欠場し、ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)とキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)もベンチに座ったPSGは、好調のイカルディが出場したものの創造性を欠いた。(c)AFP