【1月20日 AFP】香港の中心部で19日、民主的自由の拡大を要求する集会で暴力沙汰が起き、民主派デモの参加者らが警察官2人を殴打し、出血させた。

 デモは許可を受けたものだったが、怒れる群衆が付近の街頭で職務質問をしていた警察官らに水入りのボトルや塗料を投げつけたことから、警官隊は散会を命じた。

 現場のAFP記者によると、マスクをしたデモ参加者らが主催者らと話していた私服警官たちを襲撃し、傘や棒で殴打。負傷し出血した警官を2人を、他の警官が守るように取り囲んでいた。

 警官らが攻撃された直後、機動隊が現場に突入し、群衆に向かって催涙弾を発射した。

 警察の担当者は記者団に、「この暴徒たちと暴力行為すべてを強く非難する」と語った。

 インターネットに投稿された動画には、マイクを手にした主催者が身分証明書の提示を求めても私服警官らが応じない場面が映っており、抗議デモ参加者の間から不満の声が上がっている。

 香港では、中国共産党に都合の良い不明瞭な法制度の下にある本土への容疑者の身柄引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」の改正案をきっかけとした大規模な抗議デモが7か月続いている。(c)AFP