【1月19日 AFP】「上空数マイル」からのカメラ映像、カウントダウン、鳴り響いた爆音──米軍の無人機による攻撃で死亡したイランのガセム・ソレイマニ(Qasem Soleimani)司令官の最期の瞬間について、ドナルド・トランプ(Donald Trump )米大統領が17日夜、支持者集会で詳しく語った。

 トランプ氏はフロリダ州に所有する別荘「マーアーラゴ(Mar-a-Lago)」で開かれた資金集めの夕食会で、共和党への献金者を前にソレイマニ司令官の最期について振り返った。米CNNが18日に放送した録音によると、トランプ氏は1月3日のイラク首都バグダッドの空港での攻撃について新たな詳細を明らかにした。

 その中でトランプ氏は、マイク・ポンペオ(Mike Pompe)米国務長官がソレイマニ司令官が計画していたと言及した「差し迫った攻撃」にも、トランプ氏自らがその標的にされていたと主張した「4つの大使館」にも触れなかった。

 一方、トランプ氏は「彼(ソレイマニ司令官)は無敵だと思われていた」「彼はわが国について『おまえの国を攻撃するぞ、おまえたちの国民を殺すぞ』というような悪いことばかり言っていた。私は、『一体全体、どれだけこんなたわ言を聞かなくちゃならないんだ』と言った」と招待客らに述べた。

 それからソレイマニ司令官に対する作戦実行時、ワシントンにいたトランプ氏の元へ現場の米軍幹部からどのように最新情報が届けられたかを、その交信をなぞって明らかにした。

「現場からこう言ってきた。『この映像は上空数マイルのカメラからです。やつらは一緒にいます。やつらに残されているのは、あと2分11秒です。本当です。あと、2分11秒で最期です。やつらは車の中にいます。装甲車で移動中です。あと1分ほどです……30秒、10、9、8……』。そして突然、爆音がした。『やつらは死にました』」 (c)AFP