【1月19日 AFP】ラグビーのイングランド・プレミアシップに所属する欧州王者のサラセンズ(Saracens)が、選手の年俸総額の上限を定めるサラリーキャップ制度に違反したとして、今シーズン終了後に2部リーグへ降格することになった。リーグが18日、発表した。

 プレミアシップ王者のサラセンズは過去3シーズンにわたりサラリーキャップを破っていたとして、昨年11月に勝ち点35の剥奪と罰金530万ポンド(約7億6000万円)の処分を科されていたが、リーグ側はチームと協議を重ねた末に、さらなる制裁を科すことに決めた。

 降格決定後も残りのシーズンはプレミアシップで戦い、ヨーロピアンラグビーチャンピオンズカップ(2019-20 European Rugby Champions Cup)でも連覇の可能性を残している。

 サラセンズにはイングランド代表主将のオーウェン・ファレル(Owen Farrell)らスター選手が多数所属し、計9人が昨年のW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)で決勝に残ったイングランド代表メンバーに選出された。

 シックスネーションズ(Six Nations Rugby 2020)の開幕が2週間後に迫る中で、イングランド代表を率いるエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)も選手の心理状態を心配することになる。

 サラセンズのニール・ゴールディング(Neil Golding)会長は、「サラセンズの新会長として、クラブが過去に過ちを犯したことを認める。今回のミスについて、チームとして全面的に謝罪する」とし、今後は規定を順守していくために「新たなガバナンスを厳しく監督していく」と誓った。(c)AFP/Pirate IRWIN