■サッカー選手になる夢

 この天才子ども画家がAFPに明かしたアイドルは、ポロックの他、米歌手のマイケル・ジャクソン(Michael Jackson)、そして米現代美術家のジャンミシェル・バスキア(Jean-Michel Basquiat)だ。

 ミカイル君は独自の技法も開発している。たとえば、父親のボクシンググローブで絵の具をキャンバスにたたき付けるというものだ。

 アハツィヒ現代美術ギャラリー(Achtzig Gallery for Contemporary Art)の館長ディアナ・アハツィヒ(Diana Achtzig)氏は、ミカイル君の「想像力と多様性」に感銘を受けたと語る。「彼のことを利用するのではなく支えてくれる人が一緒にいる限り、彼には素晴らしい前途が開けている」

 だがミカイル君自身が大人になったらなりたいと夢見るのは別のものだ。

「大きくなったらサッカー選手になりたい」「絵を描くのはとても疲れる。とても時間がかかるときもある…特にボクシングのグローブをはめているときは」

 ケレムさんは、息子に押し付け過ぎないよう夫婦で注意し、また名声のわなに陥らないよう息子を守っていると強調した。

■成功のブランド

 同時にケレムさんは、息子の才能を発見して以来、自分の人生が劇的に変わったこと、今や妻と自分は「芸術のために生きている」と述べた。

 元営業職で人材派遣の仕事に就いていたケレムさんは、それ以降、ミカイル君のフルタイムのマネジャーを務めている。事務所も立ち上げ、息子の作品をブランドとして確立させるために力を尽くしている。

 ミカイル君のインスタグラム(Instagram)には4万人を超えるフォロワーがいる。春には初めて外国で展示される予定だ。ケレムさんは「次はパリだ」と意気込みを見せた。(c)AFP/Kit HOLDEN