【1月18日 AFP】オーストラリア東部各地で18日、雨や雷雨が降り、長期化していた森林火災が鎮火した一方、一部地域には洪水という新たな脅威がもたらされた。

 まだ雨が降っていない南部と南東部では、大規模な森林火災が引き続き猛威を振るっている。

 同国で最も人口が多く、森林火災で最も甚大な被害を受けたニューサウスウェールズ(New South Wales)州の消防局によると、火災の件数は数日前に100件を大きく上回っていたが、18日は75件に減少した。

 同消防局は、「多数の火災現場に雨が降り続けている」とした上で、穏やかな雨と気温の低下が、残る火災の消火活動に役だったと説明した。

 一方、ニューサウスウェールズ州の北に位置するクイーンズランド(Queensland)州は一晩中暴風雨に見舞われ、一部では鉄砲水が発生したり、道路が閉鎖されたりする事態となったが、死者や負傷者は報告されていない。

 両州はオーストラリア近代史上最長級の干ばつに見舞われてきたが、一部地域では17日と18日、過去10年分以上の降水量を上回る雨が降った。

 ニューサウスウェールズ州南部とビクトリア(Victoria)州では、森林火災が引き続き制御不能となっているが、19日と20日に大雨が予報されており、こちらの火災の一部も鎮まるのではないかとの期待が高まっている。(c)AFP