【1月15日 AFP】スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)のキケ・セティエン(Quique Setien)新監督は14日、同チームの指揮官に任命されるなんて夢にも思わなかったと述べ、人々を楽しませる攻撃的サッカーを信条とする自身のスタイルを貫き通すと約束した。

 解任されたエルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)前監督の後任として、本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)で行われた記者会見でお披露目されたセティエン新監督は「このチームを率いることになるなんて夢にも思わなかった。私はとても感情に動かされやすい人間で、きょうは特別な日になった」とコメントした。

「きのうは自分の村で牛の近くを歩いていたのに、今はバルサで世界最高の選手たちを率いている。私にとってのピークだ」

 エリック・アビダル(Eric Abidal)スポーティング・ディレクター(SD)と共に、セティエン新監督の隣に座ったジョゼップ・マリア・バルトメウ(Josep Maria Bartomeu)会長は、バルベルデ前監督の解任はもう少しうまく対処されるべきだったと認めたほか、2022年までとなっている新指揮官との契約には、破棄条項が含まれていることを明かした。そのためセティエン新監督は、会長選が行われた後の2021年に退任する可能性がある。

 現役時代、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)やラシン・サンタンデール(Racing Santander)でプレーしたセティエン新監督は、ヨハン・クライフ(Johan Cruyff)氏の下でプレーできるなら小指を失ってもいいと話していた。

 指導者になってからはポゼッション志向のスタイルに傾倒し、一定のやり方に固執する指揮官として評価された。昨夏に退任したレアル・ベティス(Real Betis)では、見事な成功を収めた。

「この仕事を引き受けるには5分もかからなかった」「バルサから話が来るなんて、まったく思っていなかった。私には輝かしい経歴がなく、多くのタイトルを獲得したわけでもない。だが、監督になる前から決まった哲学が大好きだということを示してきた」

「私がこれまでのチームでやってきたのは、良いサッカーをするということだった。そのおかげでこのチャンスを手にできたのかは分からないが、感謝の気持ちしかない」

「私には明確な信念と考えがある。すべての人に耳を傾けるが、何よりも自分が信じるものに従う。自分たちの信念と共に死ななければならないなら、われわれはそうするだろう。バルサは自分たちの道を進まなければならないから」 (c)AFP