【1月15日 AFP】米共和党のミッチ・マコネル(Mitch McConnell)上院院内総務は14日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の上院での弾劾裁判が21日に始まるとの見通しを明らかにした。

 民主党のナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)下院議長はこれに先立ち、弾劾条項(弾劾訴追状)を15日に上院に送付すると発表。マコネル氏はこれを受け、週内に主要関係者の宣誓を行い、21日にも裁判を始めたいと語った。

 トランプ氏は権力乱用と議会妨害の罪で弾劾訴追されており、裁判はジョン・ロバーツ(John Roberts)連邦最高裁判所長官によって監督される。

 トランプ氏は、弾劾裁判にかけられ罷免の恐れに直面する史上3人目の米大統領となる。ただ、有罪判決には3分の2以上の上院議員の賛成が必要で、共和党が過半数の議席を確保していることから、有罪判決が下される可能性は極めて低い。

 テレビ中継される裁判では、トランプ氏の不正疑惑の詳細が米国民に対して明るみになる可能性もあり、民主・共和両党は2週間あるいはそれ以上にわたり続く緊迫した審理に向け身構えている。(c)AFP/Chris Lefkow