【1月11日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長が10日、国際オリンピック委員会(IOC)の新委員三人のうちの一人に選ばれ、遅まきながらもFIFA前会長のジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)氏の後を引き継ぐことになった。

 スイス・ローザンヌ(Lausanne)で開かれたこの日のIOC総会では、国際テニス連盟(ITF)の会長で米国人のデビッド・ハガティ(David Haggerty)氏と、日本オリンピック委員会(JOC)の会長で1984年ロサンゼルス五輪の柔道男子無差別級金メダリストの山下泰裕(Yasuhiro Yamashita)氏も新たに委員に加わった。

 2016年2月にFIFA会長に就任し、昨年6月に再選されて2期目に突入したインファンティーノ氏は、「IOC委員に選ばれて、とてもうれしい」「サッカーに加えて、きょうからはスポーツ界のために闘い続けていく」と語った。

 インファンティーノ氏と同じスイス出身のブラッター前会長は、1999年から2015年までIOC委員を務めていたが、ミシェル・プラティニ(Michel Platini)氏への不正報酬でサッカー活動を禁止されている。

 49歳のインファンティーノ氏の選出に関しては一部から反発があり、投票権を持つIOC委員79人のうち63人のみが賛成。13人が反対票を投じ、3人が棄権した。

 FIFAと同様に、ワールドアスレティックス(World Athletics、世界陸連)は会長がIOC委員になることが慣例となっているが、セバスチャン・コー(Sebastian Coe)会長は候補者リストに入っていなかった。

 これに先立ち、IOCのトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長は、コー会長が「利害衝突のリスク」を理由に立候補しない見通しを示唆していた。(c)AFP