【1月10日 AFP】イランの首都テヘラン近郊でウクライナ国際航空(Ukraine International Airlines)の旅客機PS752便が離陸直後に墜落した事故で、米国家運輸安全委員会(NTSB)は9日、事故調査に参加すると発表した。

 NTSBはツイッター(Twitter)の公式アカウントを通じ、イランから8日に起きた墜落事故に関する「正式な連絡を受けた」と発表。「NTSBは、墜落事故を調査する公認の代表者を指名した」「墜落をめぐる状況を引き続き監視しつつ、事故調査への参加水準を評価していく」と述べた。調査はイランが率いるとしている。

 事故機は米国で製造されたボーイング(Boeing)737型機で、8日にテヘラン空港を離陸した直後に墜落し、乗客乗員176人全員が死亡した。このうち63人がカナダ人だった。事故の直前、イランは米軍が駐留する隣国イラクの軍事基地をミサイルで攻撃していた。

 米国やカナダなど欧米の複数の国は、イランが誤ってPS752便を撃墜したとの見解を表明。一方、イラン当局は墜落原因がミサイル攻撃だったとの見方を「疑わしいシナリオ」だと否定し、「複数」の情報源から証拠を得たと発表したカナダに情報の共有を要請した。イラン外務省も、製造元のボーイングに調査への「参加」を求めていた。(c)AFP