【1月10日 AFP】メキシコの首都メキシコ市近郊の活火山ポポカテペトル(Popocatepetl)山で9日、火山灰と溶岩を伴う激しい噴煙が確認された。噴煙は高度3000メートルに達したが、当局は警戒レベルを維持している。

 メキシコ国立防災センター(CENAPRED)はツイッター(Twitter)に、「ポポ(Popo)」として知られるポポカテペトル山で早朝に爆発が発生し、火口から「中程度の量の火山灰と白熱物質」が噴出したと投稿した。

 しかし当局は、警戒レベル「イエロー・フェーズ3」を維持している。「イエロー・フェーズ3」は避難命令の1段階手前に当たり、火口から半径12キロ以内の区域について立ち入りを禁じ、避難に備えるよう勧告するもの。

 先住民の言語ナワトル(Nahuatl)語で「煙の山」を意味するポポカテペトル山は、1000年余り大規模な噴火を起こしていないが、過去26年にわたって活動を活発化させている。半径100キロ圏内に約2500万人が生活しているため、世界でも特に危険な火山と見なされている。(c)AFP