【1月9日 AFP】イタリア・セリエAのラツィオ(SS Lazio)は8日、2-1で勝利した5日のブレシア(Brescia Calcio)戦で一部のファンが相手FWマリオ・バロテッリ(Mario Barwauh Balotelli)を人種差別の標的にしたとして、罰金2万ユーロ(約240万円)を科された。

 イタリアサッカー連盟(FIGC)の規律委員会は、21分と29分に「人種差別的なチャント」が、また試合を通じて3度「侮辱的なチャント」があり、それらはすべてバロテッリに向けられたものだったとしている。

 また、同委員会はさらなる調査が必要だとしており、関与した人物の特定に向けてラツィオに協力を求めた。ラツィオは試合後、「ごく一部のファン」による振る舞いを批判する発表文を公開し、関わった人物の処分を約束した。

 バロテッリは18分に先制点をマークした直後、自身に対する人種差別的行為について主審に訴えた。

 主審は試合を中断し、人種差別的行為が続く場合、当該クラブには罰則が下るかもしれないということを観客に知らせる発表がスピーカーから流れる中、ラツィオのシモーネ・インザーギ(Simone Inzaghi)監督は、敵地に駆けつけたファンの前でチャントをやめさせようと身ぶりをしていた。(c)AFP