【1月13日 CNS】中国の国家郵政局によると、2019年の郵政事業の総量と収入は、それぞれ1兆6000万元(約25兆円)相当と9600億元(約15兆円)で、前年同期比はそれぞれ30%増と21%増となり、売り上げの国内総生産(GDP)に占める比重は1%近くとなった。

 北京で6日、2020年全国郵政管理工作会議が開催され、同局の馬軍勝(Ma Junsheng)局長が2019年の中国郵政事業について報告を行った。

 また、宅配便の業務量は前年同期比24%増の630億個、売り上げは同23%増の7450億元(約11兆5600億円)に達した。新規就業者数は20万人を超え、インターネット販売の売り上げ8兆元(約125兆円)を支えた。

 中国はこの10年近くで、都市と農村を結んで全土を網羅し、世界に通ずる宅配サービス網の基礎をつくり上げ、宅配業務量は6年連続で世界一となった。この10年間の宅配業務売り上げと業務量の年平均増加率はそれぞれ31.6%と42.2%となる。

 郵政の宅配業は、2020年に三大事業を実施する。一つは「宅配を村に入れる事業」を始動、3年計画で行動する。二つ目は「宅配を工場に入れる事業」を始動し、工場内物流、倉庫と配送の一体化、地域内サプライチェーンサービスなどのプロジェクトを進める。三つ目は「宅配を海外に出す事業」を実施し、国際的な配送物流関連の政策を推進、多種の国際サービスを展開し、国境を超えた速達便のインフラ建設を加速化するとしている。

 馬局長によると、2020年における郵政事業の業務総量は前年同期比約20%増の1兆9000億元(約30兆円)、売り上げは同約15%増の1兆1000億元(約17兆円)を見込んでいる。このうち、宅配業務量は同約18%増の740億個、売り上げは同約16%増の8660億元(約14兆円)という。(c)CNS/JCM/AFPBB News