日本はスペインに敗戦、西岡が王者ナダルに健闘も及ばず ATPカップ
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【1月8日 AFP】男子テニスの国別対抗戦ATPカップ(ATP Cup 2020)は8日、グループステージの試合がオーストラリアの各地で行われ、スペインと対戦した日本はシングルス2試合を落とし、敗戦が決まった。
日本は第1試合で添田豪(Go Soeda)が2-6、4-6で世界10位のロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut)に敗戦。第2試合では西岡良仁(Yoshihito Nishioka)が王者ラファエル・ナダル(Rafael Nadal)に6-7(4-7)、4-6で敗れた。
それでも日本は、世界ランキング16位の錦織圭(Kei Nishikori)と国内3番手の実力者である内山靖崇(Yasutaka Uchiyama)が欠場する中で、グループ2位と健闘し、シドニーでの決勝トーナメント進出の可能性を残している。
特に世界ランキング72位の西岡は、これまでの2試合でウルグアイのパブロ・クエバス(Pablo Cuevas)、ジョージアのニコラス・バシラシビリ(Nikoloz Basilashvili)という格上を撃破し、ファンの人気も着実に高まっていた。そしてこの日はナダルに勇敢に挑み、相手にミスが目立ったこともあって食らいついたが、2時間7分の試合の末に力尽きた。
一方のナダルは、これで1セットも落とさずにグループリーグを戦い終えたが、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)に並ぶ四大大会(グランドスラム)最多20勝を目指す全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2020)を前に、本調子ではないように見える場面もあった。
暑さの厳しいパース(Perth)で、チームはこの日が初の昼間の試合ということも影響したのか、36本のアンフォーストエラーを犯し、諦めない西岡との長いラリーで体力を消耗しているように見えた。
ナダルは「これだけの厳しいコンディションでプレーするのは初めてで、コートでの感覚がまったく違った」「しかもきょうは、絶好のシーズンのスタートを切っている選手との対戦だった」とコメントした。
それでも、改革されたもう一つの国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2019)を昨年11月に制しているスペインは、これで3連勝の首位でグループ突破を決めている。(c)AFP