【1月8日 AFP】テニス選手のロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)やラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)、大坂なおみ(Naomi Osaka)らが、四大大会(グランドスラム)の初戦に当たる全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2020)を前に、同国における森林火災の被災支援を目的としたチャリティーマッチに出場することになった。主催者のオーストラリアテニス協会(Tennis Australia)が8日に発表した。

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 オーストラリアでは昨年9月から大規模な森林火災が続いており、これまでに25人が死亡し、住宅1800棟超が焼失した。現在は小康状態になっているが、週の後半には熱波の再来が予想されている。

 オーストラリアテニス協会は前週、全豪オープン開幕前の15日に、同大会のセンターコートに当たるロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)でチャリティーマッチを開催すると発表していた。

 出場選手が8日に発表され、フェデラーやナダル、大坂のほかには、ニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)やステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)、セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)、キャロライン・ウォズニアッキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)が参加することになった。

 協会のクレイグ・タイリー(Craig Tiley)最高経営責任者(CEO)は「われわれは約2時間半にわたって試合を行うだけでなく、コミュニティーとして一致団結し、救援活動に関して自分たちの役割を果たす」とコメントした。

 今回の森林火災を受け、多くのテニス選手が寄付を申し出ている。協会もこの夏に行われる大会で記録されたエース1本につき100豪ドル(約7600円)を寄付すると発表しており、これまでに120万豪ドル(約8900万円)以上の支援金が集まっている。(c)AFP