【1月8日 AFP】オーストラリアで拡大する大規模な森林火災の煙が7日、ブラジルにまで到達したことが、ブラジル国立宇宙研究所(INPE)の専門部門によるツイッター(Twitter)への投稿で明らかになった。

 INPEのリモートセンシング部門(Department of Remote Sensing)は、複数の衛星画像とともに、煙が同国最南端リオグランデドスル(Rio Grande do Sul)州に到達したとのコメントを投稿。

 民間気象情報会社「メットスル(MetSul)」も同じくツイッターに、煙雲がリオグランデドスルの州都ポルトアレグレ(Porto Alegre)に到達したと投稿した。ただ、衛星画像はポルトアレグレ上空の大気圏に立ち込める煙を写し出してはいるが、大気に含まれる森林火災の煙の量はごくわずかだと強調している。

 一方、チリ気象台は6日、森林火災の煙がチリとアルゼンチンで確認されたと発表した。

 約6000メートル上空に立ち込めるかすみがかった煙雲から、森林火災の煙が1万2000キロ以上離れた南米にまで流れてきたことが分かる。

 ただ、この煙が住民の健康を害することはないという。

 オーストラリアで昨年9月から続く森林火災では、これまでに24人が犠牲となっており、延焼面積はアイルランドや米サウスカロライナ州に相当する約800万ヘクタールに上っている。(c)AFP